慰謝料請求の内容証明郵便が送られた際の対応その2

不倫相手の奥さんから慰謝料請求の内容証明郵便が来ても、言いなりになっていきなりお金を振り込むのは待ってください。
まずは内容証明の内容を吟味して、内容に虚偽や誇張がある場合にはしっかりと主張すべきです。
主張することによって、時間はかかりますが慰謝料支払いの義務がなくなる可能性が出てきます。
しかし、不倫関係が事実であり不倫関係に故意や過失が認められた場合には、奥さんの慰謝料請求は受け入れざるを得ません。

奥さんが何を望んでいるのかを考える
奥さんがからそのような内容証明の郵便が届いて、慰謝料請求を受け入れざるを得ないとなると、まずすべきは奥さんの望みを理解することです。
あらゆるものに駆け引きはつきものであり、内容証明郵便の中身も駆け引きの一つである可能性があります。
例えば、実は奥さんとしては2段階の解決方法を考えているケースがあります。
内容証明郵便に記載されている慰謝料請求は、あくまでも最終手段であり、夫との不倫関係を解消する旨を示談書に署名捺印さえしてくれれば慰謝料請求はしない、むしろそちらの解決方法を望んでいる奥さんも結構います。
奥さんの立場からすると慰謝料請求では時間がかかりますし、婚姻関係を継続させるのであればなるべく早く過去をリセットして新たなる一歩を踏み出したいところですので。
不倫をした女性が、奥さんのこのような意図を酌んで示談書作成の方向に向かえば、いざこざはうまくまとまるでしょう。
しかし不倫をした女性が奥さんの気持ちを酌むことなく、単に「慰謝料が高すぎる」と主張して来れば、奥さんとしても気持ちが変わってくる可能性もあります。
当初は「示談書」→「慰謝料請求のみ」の2段階で交渉に臨むつもりでしたが、方針転換をして「慰謝料請求+示談書」の両方を求めてきて、不倫相手の女性の旗色が悪く結局奥さんの主張が受け入れられた、という事態になりかねません。

■返答する
奥さんが何を望んでいるのかをある程度考えたら、次にすべきことは返答です。
確かに、内容証明郵便が来たところで無視をしても法的に違反をしているわけではありませんし、慰謝料請求の手紙に対して返事をしなければならない義務はありません。
ただし、だからといって無視を決め込むのはいけません。
奥さんに弁護士などの専門家がついていたら、無視となれば法的手段に打って出るでしょう。
そしてその場で裁判官は「無視したのは何かやましい事情があるからだろう」と悪い心証を持たれてしまう可能性があります。
もちろん、その手紙が架空請求詐欺や美人局の類であるならば、それが裁判所からの通知でない限りは無視を決め込んでいいのですが。
では、どのような返答をすればいいのでしょうか。

・奥さんに請求権がないと考えられる場合
奥さんに慰謝料の請求権がないと考えられるのは、「婚姻関係が破たんしていた」「不倫相手が旦那さんが既婚であることを知る由もなかった」場合です。
旦那さんに「奥さんとは別居している」と言われていたのでしたら、その旨を正直に返答するといいでしょう。
旦那さんがまるで独身にしか見えなかったのであれば、「旦那さんが既婚者だと知らなかったし知る由もなかった」と返答すればいいでしょう。

・金銭に納得がいかない場合
奥さん名義で内容証明郵便を出される場合、時にべらぼうな金額の慰謝料を請求してくる場合があります。
当然この金額に納得がいかない人もいるでしょうが、ただ単に「高いから支払わない」ではいけません。
「過去の○○裁判所の何年何月何日の判例において、以下のような慰謝料額が出ております。800万円の請求額はこれと照らし合わせても法外ですので、150万円で解決できないでしょうか」と、道筋を立てて主張していくといいでしょう。

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