外国の不倫事情

日本で浮気や不倫をすると、慰謝料を請求されたり離婚の憂き目に遭ったりする可能性はあるものの、刑事罰に問われることはありません。
では、海外では浮気や不倫に対してどのような姿勢なのでしょうか。

韓国の場合
日本のお隣の国である韓国では、かつて「姦通罪」という罪があり、韓国で不貞行為を行なってしまうと、最高で懲役2年の罪に問われてしまうのです。
しかし、姦通罪は現在廃止されており、儒教思想の強い韓国でも浮気や不倫に関する刑事罰はなくなったのです。
このことから、過去に姦通罪で有罪判決を受けて処罰された人は、裁判所に再審を請求することが多くなるものと思われます。

中国の場合
経済発展が著しく、日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国では、刑法第258条で重婚が禁止されております。
重婚が禁止されているのは日本でも同じですが、中国の場合にはこの法律を拡大解釈して、不貞行為も第258条の適用範囲とすることを最高人民法院が示しております。
そんな中国でも離婚や不倫は増えてきており、特に都市部において顕著です。

台湾の場合
台湾では、既婚者が配偶者以外の人と性的行為に及んだ場合には「相姦罪」が成立し、最高懲役1年の刑に処せられます。
これは既婚者だけでなくその相手にも同じ罪が適用されますが、罪を立証するための証拠がなければなりません。
具体的には、使用済みのティッシュだったり現場を押さえるなどの行為を行なって、証拠集めをします。

フィリピンの場合
フィリピンにも姦通罪は存在しておりますが、男性と女性で最高刑が異なっております。
男性は最高で禁固4年なのに対して、女性は最高で禁固6年と女性の方が刑は重くなっています。
一見男性有利と思える刑法ですが、男性で重婚していた場合には最高が禁固12年になります。
ちなみにフィリピンの刑法では、「現場に遭遇して逆上し暴力を働いても罪に問われない」との規定があります。
世間的には、やはり女性の浮気や不倫に対しては厳しい目が向けられる傾向です。
実際に不貞行為を働いた妻はもちろんのこと、その夫は「頭に糞を載せている」と揶揄までされるのですから。

イランの場合
イランやパキスタンなどイスラム圏の国では、特に浮気や不倫に対して厳しい姿勢をとることで有名です。
浮気や不倫をすると通称「ジナの罪」に問われ、その刑罰として石打ちの刑が用意されています。
「石打ちの刑」とは、下半身を生き埋めにした状態にされて周りから石を投げつけられ死に至ってしまう処刑方法。
イスラム圏では、特に女性が不貞行為を働くことに対して強い処罰意識が働き、女性が既婚者と勝手に恋をしたらそれは死刑ものなのです。

イタリアの場合
イタリアでは、既婚者が不倫をしたとしてもそれを処罰する法律はありません。
イタリアですので何となく想像はできますが、魅力的なものに惹かれる気持ちは法で処罰されるべき対象ではないのでしょう。
また、イタリアでは不倫が配偶者に見つかっても直接離婚となるケースはさほど多くはありません。
それは不倫が「悲劇的な出来事」ではなく、本能の赴くままに行った行為だからです。

フランスの場合
イタリアと同様に、フランスでも既婚者が不倫をしたからと言ってそれを処罰する法律はりません。
国家元首である大統領自らが不倫をしているような国ですので。
この国には、正式な婚姻関係とは別に「事実婚」の制度が確立されており、結婚の価値観が多様化していることも、不倫のハードルを下げている要因でしょう。
日本では浮気や不倫を首相がしようものならば大騒ぎでしょうが、フランスではその批判にさらされるのは大統領ではなく、それを暴いたマスコミです。
仕事とプライベートは別と考えているためで、プライバシーを暴いたマスコミに、その批判の矛先が向かうのです。