慰謝料の定義と請求の条件について

ドロドロしたテレビドラマなどを見ていると、「慰謝料は必ずもらいますからね」というセリフがよく出てきます。
また、外国のセレブが離婚した際には、その慰謝料の高額さがしばしばニュースになったりしますよね。
ところで、そもそも慰謝料とは何なのでしょうか?

慰謝料とは何か?
慰謝料とは何も浮気や不倫に限ったことではなく、「すべての不法行為によって受けた精神的損害を賠償するお金」のことを言います。
ですので、浮気だけでなく傷害や詐欺などで何らかの損害を受けた際にも、慰謝料という名前ではなく「賠償金」という名目で請求されるでしょう。

慰謝料が成立する条件とは?
しかし、すべてのケースにおいて慰謝料が請求するわけではありませんで、以下の条件に該当する場合にのみ慰謝料の請求権が発生します。
今回は、特に浮気や不倫にフォーカスしてみてみましょう。

・故意もしくは過失による行為である
浮気や不倫においては、相手に配偶者がいることを知りながら浮気や不倫関係に陥ってしまったとすれば、それは「故意」となります。
また、自分の不注意で配偶者であることを見抜けず浮気や不倫の関係になってしまっても、これは「過失」に該当します。
恋のほうはわかりやすいのですが、過失のほうは少々わかりにくいので例を挙げて説明をしましょう。
例えば、浮気や不倫関係の相手の左手薬指にきらりと光る結婚指輪があったにもかからず、それに気づけなければ過失に該当するでしょう。
また、よくドラマである「そのうち妻とは離婚する」という言葉を信じて関係を持ってしまった場合も、それが真実でなければ故意や過失の可能性があります。
そして、不倫相手の家に招待されたときに、そこに子供用品が置いてあったり女性の化粧品があった場合にも、これらから妻帯者であることは推測できますので、これは「過失」です。
しかし、招待された不倫相手の家が散らかっており頻繁に招待される場合には、そこから妻帯者であることは考えにくいので、過失にはならないでしょう。

・違法性がある
浮気や不倫の行為そのものは、特に法的に問題がある行為ではありません。
しかし、浮気や不倫をすることによって不倫相手の家庭には間違いなく影響があります。
多くの方はパートナーが不倫をしたとなれば精神的にショックを受けますので、不倫によって家庭生活の平和が崩壊してしまったとなれば、それは違法性があると判断されます。

婚姻関係は破たんしていない
平和な家庭生活を崩壊させる行為が浮気や不倫ならば、その行為に対して慰謝料を請求する権利は当然ながらあります。
しかし、結婚をしている夫婦の状態は様々なもので、出会った頃のように愛に満ち溢れている夫婦もいれば、ごく普通の夫婦もいますし、子供の関係上離婚はしないものの別居していてすっかり夫婦関係が冷え切ってしまった夫婦もいます。
このうち、最後のケースに関しては婚姻関係が破たんしていると定義づけられ、「平和な家庭生活」には該当しないので、パートナーに慰謝料を請求する権利はないでしょう。
これが家庭内別居となれば、一応同居はしているので婚姻関係が破たんしているとまでは言えません。

・損害の理由が不倫であること
慰謝料は「すべての不法行為によって受けた精神的損害を賠償するお金」と定義づけできることは前述しましたが、そのためには不倫行為によって精神的損害を被った、と結論付けられなければなりません。
例えば、夫の不倫を知った妻が「離婚よ!」と切り出したものの、結局夫婦関係の破たんに至らなかったとしても、妻が精神的損害を受けたのには違いないわけで、慰謝料請求を妻がすることは可能です。

以上のような条件に該当して、不倫による慰謝料請求は可能となります。
つまり、請求をする前に不倫行為が条件に該当しているか、請求をする側も確認しなければならないのです。

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