慰謝料の金額を左右する条件

イギリスの伝説的なロックバンドのメンバーが離婚した際、その慰謝料のあまりの多さに驚きを禁じえませんでした。
海外のセレブが離婚すると、その慰謝料の金額が何かとゴシップ誌を騒がせますが、日本国内のサラリーマンも他人ごとではありません。
特に慰謝料を支払う可能性のある旦那さんなどは、慰謝料がこれくらいになるのか、どうやって慰謝料の金額が決まるのか気になるところでしょう。

慰謝料の金額の定義
浮気や不倫を定義づけることは比較的簡単ですが、それに伴う慰謝料を算出する計算式のようなものは存在しません。
そもそも慰謝料とは「浮気や不倫によって配偶者が受けた精神的損害に対する賠償金」という定義ですが、具現化することができない精神的損害に値段をつけることが、そもそも困難です。
しかしいくら困難とはいえ、精神的損害に値段をつけなければ不倫をされたパートナーはたまったものではありませんし、似たようなケースの離婚で慰謝料の金額がまるで違うのも問題があります。
離婚調停や訴訟で裁判所は、多くの事情を考慮して慰謝料の金額を決めていきます。

慰謝料の算出で裁判所が考慮する事情
では、慰謝料を算出する際に裁判所どんな事情を考慮するのでしょうか。

・夫婦関係
不倫をした前後で夫婦関係がどう変わったか、この度合いによって慰謝料の金額も変わってきます。
かつては周囲もうらやむようなラブラブな関係だったのに、不倫が発覚してからすっかり冷え込んでしまった、このようなあまりにも落差が大きい夫婦関係ではその慰謝料も多く見積もられる可能性があります。
逆に、以前から夫婦関係は大して良くなく、不倫が決定打となって離婚の運びとなれば、不倫による精神的損害はさほどでもないと判断され、慰謝料も大きくは跳ね上がらないでしょう。

・結婚期間
いくら夫婦の関係が冷え込んでいたとはいえ、すぐに離婚をしなかったのはそこには婚姻関係を何とか継続させようという思いがあったからにほかなりません。
ラブラブだろうと冷え切った関係であっても、婚姻関係が続いているのは慰謝料の算出に関して大きな影響を与えます。
もちろん、結婚期間が長ければ長いほど、慰謝料は多くなるでしょう。

・被害者の苦痛の度合い
精神的に損害を受けたことが、慰謝料を請求する条件ではありますが、被った損害の度合いによって慰謝料の金額も大きく変わってきます。
もともと夫婦関係は芳しくなかったので不倫発覚後も大して精神的ダメージを受けていないのであれば、慰謝料は多くなりません。
逆に、精神的苦痛がうつ病に発展したり、摂食障害や睡眠障害など肉体的苦痛にまで発展すると、慰謝料は一気に多くなるでしょう。

・不倫の回数や期間
一般的には、不倫の回数が多ければ多いほど、不倫の期間が長ければ長いほど慰謝料は高額になる傾向にあります。

・社会的地位
不倫をした双方の社会的地位によっても、慰謝料の金額は左右されてきます。
社会的地位の相当高いセレブの慰謝料が高額になるのは、これが大きく影響してきます。
もちろんこれは一般人にも当てはまりますので、サラリーマンでも平社員よりは部長のほうが慰謝料は多くなります。

・同棲していたか
不倫カップルが同棲してればより慰謝料が高額になります。
生活の基盤を同棲先に移していたということで、より悪質さが見て取れます。

・妊娠、出産していたか
不倫の愛の末に新たな命が授かったとしたら、これは慰謝料の金額に大きな影響を与えます。
認知という方法をとらなければ、離婚しない限りその子供が生まれながらにして両親を授かることがないからです。

ほかにも細かいことはありますが、総合的に判断すると少なくて数十万円、多くて500万円程度で、一般的には100万円〜200万円程度に収まるようです。

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